2010年02月06日

緊張感ゼロ“お遊戯国会”(産経新聞)

 民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体の土地購入事件をめぐり、小沢氏の進退に注目が集まる中、2日の衆参両院の代表質問は、事件は「どこ吹く風?」のノンビリムード。このような緊張感ゼロの国会運営を続けていては国民の政治不信はますます高まりかねない。(坂井広志、酒井充)

                   ◇

 ■礼賛「民主の出番です!」

 「鳩山内閣が新しい政治を着実に実現していく年が今始まった。いよいよ民主党の出番が来たのです!」

 民主党の輿石東参院議員会長は参院本会議場の壇上でいきなりこう切り出した。小沢氏の「左大臣」と言われるだけに、小沢氏の事件も、鳩山由紀夫首相の偽装献金事件もなかったかのように振る舞い、夏の参院選に向け、「全力を挙げて勝利することを誓う」と気勢を上げた。

 輿石氏は、首相が「いのちを守る予算」と命名した平成22年度予算案について「バランスのとれた予算だ」、子ども手当を「高く評価したい」と絶賛した。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題などで首相発言が二転三転しているとの批判にも「的はずれな意見だ」と断じた。

 ただ、首相は別の質問者への答弁で、輿石氏の出身母体である日教組と民主党の関係について「日教組の意見に従って政策をすべて決めるわけではない」と述べ、教育の政治的中立性の重要性を説いた。どうやら礼賛の裏にある輿石氏の思いは届かなかったようだ。

 ■感激「ガンジー私も好き」

 「私は高校時代にガンジー師の自叙伝を読み、その生き方に深い感銘と影響を受けました」

 公明党の井上義久幹事長は、首相が施政方針演説でマハトマ・ガンジーの「7つの社会的大罪」を引用したことに感激し、野党であることを忘れてしまった様子。「私はガンジー師の生き方に触発され、大学入学後、セツルメント運動に参加した」と切々と自らの人生を回顧した。

 さらに井上氏は「日本が進むべき方向は『人道の先進国』だ。これこそ首相の言う『命を守る政治』が結実した国の姿だ」と同調を求めたが、首相は「命を守る平成22年度予算案は広義の人道の追求と通ずる」と言っただけで、ガンジーの「ガ」も触れなかった。

 ■「念仏説法」みなzzz…

 「1億円を超えた脱税は刑務所行きであります。首相の自覚はあるのか。言い訳をするのは見苦しい」

 参院自民党の切り札は「嫌み節」で知られる谷川秀善参院幹事長。「政治とカネ」の問題を35分にわたりネチネチ追及した。

 ところが、谷川氏が浄土真宗本願寺派萬徳寺元住職だけに、念仏のような説法に議場では居眠りする議員が続出。首相は激しいヤジにさらされることもなく、これまで同様の曖昧(あいまい)な答弁で追及をすり抜けてしまった。

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NHK「無縁死3万人」に大反響 「他人事とは思えない」コメント殺到(J-CASTニュース)

 誰にも知られずに死に、遺体の引き取り手もない「無縁死」が増えているようだ。NHKがこうした「無縁死」の特集を放送すると、「とても他人事とは思えなかった」「精神的に辛くなったわ」といったコメントが巨大掲示板「2ちゃんねる」に殺到したほか、個人のブログにも取り上げられた。

 反響を呼んでいるのは2010年1月31日放送のNHKスペシャル「無縁社会〜『無縁死』3万2千人の衝撃〜」。「身元不明の自殺と見られる死者」や「行き倒れ死」といった国の統計では出てこない「新たな死」が急増し、NHKの調べによると年間3万2000人にのぼる。このうち1000人が身元不明のままだ。

■「行旅死亡人」として処理される

 身元不明の死者は「行旅死亡人」として処理され、遺族を捜すために性別、身長や外見の特徴、所持品、発見された日時と場所、「餓死」「凍死」など死因を国が発行する「官報」に掲載する。遺体は火葬されて一定期間、行政が遺骨を保管するが、引き取り手が現れない場合には無縁墓地に埋葬される。

 番組では「行旅死亡人」として09年3月の官報に載っていた60〜80歳代とみられる男性の人生の軌跡をたどる。男性は都内のアパートの部屋でテレビを観ていた時に亡くなったようで、コタツに入り、座ったままの姿勢で亡くなっていた。発見された時には死後1週間以上が経過していて、アパートの大家によると腐敗臭がひどく、テレビと電気は付けっぱなしだった。

 大家が保管していた契約書から氏名と仕事場が判明する。男性は給食センターで正社員として定年まで働き、20年間、無遅刻無欠勤だった。退職後は同僚との人付き合いも希薄になっていたそうだ。取材クルーは履歴書に書いてあった出身地の秋田に向かうが、男性の両親は既に亡くなり、家は都市開発で残っていない。親族の墓地が見つかったが、遺骨は無縁墓地に埋葬された後だった。同級生とも疎遠になり、同期会名簿では「消息不明者」の欄に名前が記されていた。

■「画面を見ていて背筋が寒くなった」

 番組を観て「将来、自分の身に起こるかも知れないこと」と感じ、不安に駆られた人が続出。放送中、「2ちゃんねる」に複数のスレッドが立った。放送から2日経った2月2日も書き込みが相次いでいる。

 「マザマザと事実を見せ付けられて正直参ったよ」「精神的に辛くなったわ」という率直な意見もあれば、「その携帯とインターネットで、ほんとに人とつながっていますか? ということが問われるわな。人間関係が昔よりも薄くなってね?」「今はまだ若いから、年とった時のことなんかあまり真剣に考えられないけど親が亡くなり、友達もどんどん結婚して家庭をもち疎遠になり、老化した不自由な体でたった一人で毎日をすごす…ってのを想像したら鬱々になる」などと将来への不安をにじませる人もいる。

 「お隣さん孤独に死んでた」と書き込んだ人もいる。亡くなった男性は30歳代でまじめに仕事をしていたが、遺体は「両親からも別居中の奥さんからも引き取り断られてた」と書かれている。ほかに「50代独身だった叔父が実際に孤独死してるから洒落にならん」という人もいて、身近でも「無縁死」が起こっているようだ。

 また、ブログで話題のキーワードをピックアップするサイト「kizashi.jp」によると、「無縁死」に関するブログは番組が放送されるまではほぼゼロだったが、放送後から2月2日までに171件に達した。「とても他人事とは思えなかった」「私自身も『無縁死予備軍』になっていくのかもしれないと思うと、画面を見ていて背筋が寒くなった」などと個人のブログに続々と書き込まれている。


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